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シロアリとアリの見分け方

シロアリは、蟻とは昆虫の系統的に非常に離れていて、むしろゴキブリやカマキリに近い縁の昆虫です。シロアリの職蟻や兵蟻は、基本的には名前のとおり白色をしていて、その点で蟻とは安易に見分けられます。
しかし、目にする機会の最も多い羽アリは、白くなく、からだや羽の形で見分ける必要があります。

蟻の羽蟻(膜翅目)

触角:「く」の字状(オスで「く」の字上で無い種類もいる。)
腹部:くびれて細い
翅:前翅は後翅より大きい。翅脈は太くて少ない。
生態:完全変態(卵→幼虫→蛹→成虫)コロニーには、女王のみで王はいない。

シロアリの羽アリ(等翅目)

触角:じゅず状
腹部:くびれがなく、ずん胴
翅:前翅と後翅はほとんど同じ。翅脈は細くて多い。
生態:不完全変態(卵→幼虫→成虫)コロニーには、常に女王と王がいる。

ヤマトシロアリの羽アリの生態

シロアリは、幼虫から脱皮すると、ニンフ(羽アリ予備軍)・職蟻(働きシロアリ)・兵蟻(兵隊シロアリ)に分かれる。内、食べ物とホルモンの作用でニンフとなったシロアリは、4月中旬頃には白い柔らかい翅を持つようになる。その後、翅は2週間程で黒く硬く体長より長く成長する(完全に羽アリである)。この頃になると、職蟻は、加害材のより高いところに群飛用の脱出孔を数箇所つくり、毎日外の様子をうかがっている。
上昇気流に乗って、より高く、より遠くへ飛べるように、気温の上昇する雨上がりの昼前後に群飛することが多く、その際は、兵蟻が警護し、脱出孔より出た羽アリは、更に高いところに登り、わずが15分ほどで一斉に飛び立っていく。
地上に降りると、羽アリはすぐに翅を落とし、メスはオスを呼び寄せるための特有の臭い(フェロモン)を出し、オスが現れるのを待つ。運良くカップルとなれた組は、土中にもぐり込み、好条件(温度・湿度・餌)であれば新しいコロニーとして繁殖していく。その確率は、飛び出したメスの数の1%にも満たないといわれる。
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